紳士は銀髪がお好き
ローガンって…紳士、かな…(疑惑)
ところで、ローピタのピーターくんってロリみあるんですよね。イメージだけど。
「髪切ろうかな。」
その日もピーターはローガンの部屋でコミックスを読んでくつろいでいた。ローガンは「なんでわざわざ俺の部屋なのか」とは思わないでもないが、もはや日常の風景になりつつある銀髪が無くなるのも、少し寂しい気がするので好きにさせていた。2人になんの会話も無かったはずだが、ピーターが唐突に発言する。
「こないだ、ブックストアに行ったらポルターガイストの本が置いててさぁ。なんとなく立ち読みしたらなんて書いてあったと思う?」
耳を傾けながらも相槌を打たないローガンの反応などお構いなしにピーターは続ける。
「ポルターガイストは男の霊で、クイックシルバーは女の子の霊だって書いてたんだ!みんな俺のことクイックシルバーって呼ぶけど、女の子みたいだって聞こえてきちゃってちょっと落ち込んでんだよね。」
「それと髪を切るのがどう関係あるんだ。」
「短い方が男らしいかなって思って。」
「髪を切ったところで呼び名は変わらんと思うぞ。」
「あーーーまぁ、そうなんだけどさ。ポルターガイストって呼ばれるのしっくりこないし。」
正直に言うと、ローガンは意外にピーターの長めの銀髪を気に入っている。
もちろん彼がそれをピーターに言う気はないが。
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夜、または朝でも昼でも、ローガンとピーターがセックスするには準備が必要だ。最近になってやっと、挿入によって感じるようになったピーターだが、セックスに慣れたとは言い難く、挿入前に必ずローガンに後ろをぐずぐずになるまで解されるのだが、その際、ローガンの腿の上に膝立ちさせられる。
ローションでぬるぬるになったローガンの無骨な指が丁寧にピーターの後ろをほぐしていく。最初はローガンが穴周りの皺をのばそうと指を擦り合わせてくるのだが、ピーターはそれが一番苦手だった。痛いとかこそばいとか、そういう感覚でなく単純に一番恥ずかしかった。ローガン自身を挿入する頃には快感でぼんやりする頭は、その時点ではまだまだハッキリしているし、快楽に没頭できるほどその行為が気持ちが良いわけでなかった。だから本当にその行為はただただピーターの羞恥心だけを煽って苦手だった。
「ねぇ…早く入れてよ、…ゆび」
「ああ」
そう返答はするが、ローガンの指はなかなかピーターの思うようには動かない。明らかに焦らすように指を擦りつけるだけだ。
「ん~~~…ローガン!はやく入れてってばぁ!」
しばらくそれを続けると、とうとうピーターが半泣きになって訴えてくるので、ようやくローガンが指を突き立てる。おおよそいつもこのパターンで始まる。
やっと欲しいものが貰えたピーターの後ろはローガンの指を美味しそう銜える。焦らせば焦らすほどにひくついて容易にローガンの指を飲み込んでいく。
「んっはぁあ…あっ、それ、いりぐちのとこ、すりすりされンの…好きっ」
「外側は嫌いなのにな」
「はっあっ…な、ナカがいい、んだもん…んっんっ」
ピーターとしては、外側の皺を擦られるという羞恥しか感じない行為よりも、指を入れられてから擦られる方が好きだということを、素直に言葉にしてローガンに分かってもらい、今後はすぐに指を突き立ててほしい、という意味で発言しているのだが、ローガンはそういう言葉を引き出したくて次もまた繰り返す。
しかしローガンも(ピーターがこうなるのを知っていて焦らしている節はあるが)その言葉に煽られていた。現に段々と勃起してくる自身を、ピーターの膝に擦りつけてやり過ごそうとしている。
ローガンの左手がピーターの尻たぶをめくり、右手で内部を解していく。ローガンの指は、ゆるゆると奥に進むかと思えば、何かを探るように動き、ぐりぐりと内壁を押してきて、ピーターを翻弄する。
「にゃあ!あああっんっ、やっ!そ、そこっあ、そこ、だめっ」
「どうした?」
「やぁん…そこ…だめ…やだぁ」
「なんでダメなんだ?」
「あっあっ!ぐりぐり、やめて、よぉ…!ローガン、いじわる…っ!」
「いつも何が嫌なのかと思ってな。なんで嫌なんだ?」
もちろんローガンはそこがなんなのか知っていて刺激しているのだが、この子供の口から言わせたいのだ。
「んんん~~~…っ!言う!言うからぁっ!ぐりぐりやめてよぉっ!やっああっ」
「どうぞ」
「やっあっやめてっ、ってばぁあ、んあっ」
「言わなけりゃずっとこれだぞ」
ピーターはその感覚に頭が持っていかれそうで半泣きだが、ローガンは指を動かすのを止めない。当人も意地が悪いと承知しているが、ピーターの困惑しつつも感じ入る顔を見ていると止められない。
「っはあん…あ、んん…な、なんかぁ、むずむずして、ぉ…おしっこ…でそうになっちゃうからぁ…っ」
ピーターの言葉じりが窄まるにつれて顔が赤くなっていく。じわりと涙ぐんで、ぎゅうと唇を噛んで、快楽と羞恥とその得も言えぬ感覚に震える。ローガンの好きな顔の1つだ。
「うぅうう…いじわるぅ…きらい…」
「そうか?」
ピーターの痴態を見て痛いほど勃起してズボンの中で張り詰めるローガンのペニスを、仕返しだとばかりにぐりぐりと膝で踏みつける。その刺激にローガンが「ふ…っ」と短く深い音で喘ぐと、ピーターの方が赤面してしまう。
(やぁあ…今のなに…かっこいいぃ…背筋、ゾクゾクしちった…)
ピーターがその顔を隠そうと、ぎゅうっとローガンの首に抱きつく。その時に彼の銀髪がローガンの鼻をくすぐる。共同生活しているのだから、同じシャンプーを使っているはずなのに、どうもその銀髪はローガンの性欲を掻き立てる香りがした。
ローガンは抱きつくピーターをゆっくりベッドに押し倒し、彼の太ももに勃起した自身を擦りつけて硬度を誇示する。
「これは?嫌いか?」
「なにそれ、エロ親父みたいだよ」
「お前の親父か?」
「こんな時に肉親の話とか萎えるだろ!やめてよね!」
「ははは、悪い悪い」
「余裕なのもムカつくし…」
ピーターはブスッとしてそっぽを向くが、ふと思い直して両手でローガンの顔を挟み、自分の方へと引き寄せて、こう言う。
「…ねぇ、さっきの、ウソだからね?…好きだからね、ローガン」
彼に煽るつもりはなく、ただ思ったことを口にしているだけだが、ローガンを煽るには十分だった。
(これが余裕でいられるかよ)
+++
ローガンにこういった行為を思い出させるアイテムの1つが、ピーターの銀髪であることにピーター自身は気付いていない。ローガンも公言しないし、ピーターはこういうことに鈍感だった。
今だ、うだうだと切ろうかな止めとこうかなと独り言をしているピーターにローガンはそちらも見もせずに一言。
「切んなよ、髪。」
まさか希望を言われるとは思ってなかったらしいピーターは目を輝かせて「なんでなんで?!」と詰め寄ったが、ローガンが口外しなかったので、その真相をピーターは知る由もない。
かくして今夜も銀髪は嗜まれる。
2014年11月13日