SANplusICHI

「反省しろ、まずはそれから」

ハリエグ前提マリエグ話

最初は萌え語り程度のつもりだったので、全然小説じゃありません。全然小説じゃなかったんです。なんか途中からちょっと小説っぽくなったけど、最初は小説書いてるつもりじゃなかったんです。
とりあえず以上のことだけは言いたかった。

注意点:小説じゃないターンと小説っぽいターンが混じって読みにくい/喘ぐ受け/幼くなる受け/NTR系統



マーリンに「新しく作ったスパイグッズがあるんだが、ちょっと性能を試してくれないか?」と言われて、何故かマーリンの家に呼ばれたエグジー。

「俺が最初に使っていいの?」
「もちろん。準備をしてくるから、コーヒーでも飲んで待っていてくれたまえ。」

マーリンが持ってきたコーヒーを差し出される。

「…」
「どうかしたか?」
「ハリーは紅茶派だから、なんか変な感じだなって。」
「彼だってコーヒーも飲むよ。」
「そっか!」

エグジーがコーヒーに口をつけ、飲み込むのを確認してからマーリンが部屋を出ていく。

(なんか…ちょっと変な味…?マーリンのこだわりかな…?)

彼の淹れたコーヒーを飲み干す頃には意識がとんでしまうエグジー。


「そうそう。言い忘れていたけれど、そのコーヒーには睡眠薬が入っているんだ。紅茶だとバレてしまい易いからコーヒーなんだよ。…もう聞こえてないだろうけど。」



***



「んッ!?あッ!?」

尻への違和感に気が付くエグジー。

「え?んんんッ?!な、なに、え!?」

エグジーがあたりを見渡すとベッドに両手を縛られ、下半身は穿いていたズボンやパンツを脱がされて、開脚状態で拘束されている。
あろうことか、尻には何か挿入されているようだ。

「ああ、気が付いたか。何をしても起きないから、薬の配合を間違えたかと思ったよ。」

声のする方向を見るとマーリンがゆったりとした椅子に座っている。

「あっ…あ、な、なに、マーリン…んッ、これ、なんだよ…ッ!」
「スパイグッズの試供品だ。拘束した相手に情報を吐かせるためのね。」
「ンッ…あ…っ?」
「断続的に前立腺を刺激して無理矢理射精を促すが、射精しそうな瞬間を感知して、ピタリと動きが止まる仕様になってるアナルプラグだよ。」
「あっあっ…ッ!うー…ッ!」
「そういえば、エグジー。君はハリーとセックスする関係にあったかな?」
「………っ」
「…肯定と取ろう。そこで、だ。私の作ったソレが君をオトせたらこの道具の性能は実践クリアだ。」
「…ぅ…ンッ…どういう…っ…?」
「君が私に"抱いてほしい"と言うのが降参の合図だ。」
「…いわない…ッ」
「そうか。じゃあ、私は出かけてくるからその間に十分味わいたまえ。」
「え!?あっ…!まーり…ンッ!」

バタンと扉が閉まるのにエグジーは絶望した。
今のままでもかなりキテる。イキそうになっては止められての繰り返しだ。

(ああ、ハリー…ごめんなさい、俺、だめかも…)



***



3時間ほど経ち、マーリンはその扉の前に立っていた。

(彼がオチるかは賭けのようなものだ。試験に合格するほどに彼は口が堅い…。逆に、彼をオトせたら本当に拷問道具として役立つかもしれないな。)

今回エグジーに使用している試供品は、本当はスパイグッズでもなんでもない。マーリンがエグジーに使いたかっただけの物だった。

(職権乱用というやつかな。)

独りごちながら扉を開けると、中からはむわっとした熱気と異様な雰囲気が漂っていた。
ベッドには、酷く身悶えたのか、シーツをぐちゃぐちゃにしたエグジーが横たわっている。


「んーっ…!ン~~~ッ!ッ!…ッ!」
「やあ。エグジー。具合はどうだ?」

マーリンが、汗や涙でべったりと張りついたエグジーの髪をかきあげてやる。

「あっ!あっ!マーリンッ!マーリン…ッ!」
「降参か?」
「ハ、アー…ッアー…!んっんっ!まーり、ンっ、お、おれ、もぉ…ッおかしく、なっちゃ…あッ!」

何度も前立腺を刺激されているにも関わらず、射精を遮られては、また同じように無理矢理高みにのぼり詰めさせられる。そして、また…。
エグジーは、涙や鼻水や涎でべたべたになった顔で腰を揺らしながら、この地獄のような状況に彼を置いた当人である、マーリンに助けを求める。
エグジーの縋るような行動に、マーリンは胸にゾクリとした感覚を抱いてしまう。
本当にこの道具を使ってみたかっただけだった。でも今は目標が違ってきている。

「…言うか?」
「だめっ、ダ、めっ!アーッん~~~…ッ!…ぁ…ま、また、うぅ…」
「言いなさい、エグジー」
「はっ…ああッ!ま、また、そこっ!うごいて、る、あ!あ!や、もう、やだっ…!」

段々、幼い口調になるエグジーに、マーリンは自分の嗜虐心が煽られていくのを感じていた。

(こんなはずじゃなかったんだ、本当に。言い訳がましいけれど、エグジーがこんなになる前に止めるつもりだったんだ。)

「言え、エグジー。"抱いてほしい"と、言うんだ。」
「…んっ…だって…はりーに…おこられちゃう…」

幼い仕草でぐすぐすと泣き出すエグジーに煽られ、完全に血が上ってしまう。
マーリンはガチャガチャと乱暴にベルトを外し、パンツごとスラックスを脱いで、すでに怒張しきった男根を取り出す。

エグジーのアナルに嵌められていたその道具を外してやると、今だエグジーの内側を探るようにヴヴヴヴという音をたてていた。そのまま床に放り投げたが、厚い絨毯がその音を殺してくれる。しかし、とうにその音は二人の耳に入っていない。

「ああ、くそ、私の負けだ。」
「アッ…だ、だめ、いれちゃ…!いれちゃ、だめだって、ばぁ…ぁンっ!」
「もう無理だよ、君のぬるぬるになったお尻の穴が、私のペニスの先にぴったりと吸い付いて"入れて"って誘うんだから。」

にゅぷぷぷ…っと卑猥な音をたてて、マーリンの男根がたやすく飲み込まれていく。

「ああああっ!あーッ!い、いれたら、あっ!あああッ!」
「ハリーに怒られる…?」
「んっ!んっ!そう…っ!」
「そうか。だったら一緒に怒られよう。」
「ッ…ぁ…ほんと…?」
「勿論だとも。」

その言葉を聞いて安堵の表情を浮かべたエグジーが、今度は甘えるように、自分の顔の横に置かれたマーリンの手にすり寄る。涙を溜めた上目遣いで、マーリンを見ながら「…キスしたい…」とねだった。

(…最後まで"抱いてほしい"とは言わなかったのにな…)

「君は意外と………」
「んっ!ふンぅう…ッ」

言い終る前にエグジーの唇に自分のを押し付け、咥内を堪能する。甘いと感じるのはマーリン自身がこの青年が可愛くて仕方ないからか。



***



「いやはや…私もまだまだイケるものだな。」
「イケるものだな…じゃねーよ!!!何してくれンだよ!!!」

あの後、言葉にするのも憚れるような抱き方をされたエグジーは怒り心頭だった。

「薬まで使うなんて!!!」
「手の届くところにあったんでね。」
「それ言い訳!?」

ベッドで動けなくなりながらも、マシンガンのような文句は止まらない。

「とにかく、私が悪かった。本当に。」
「………はぁ。もう終わったことだからしょうがないけど…。手首の痕とか…すぐにバレんじゃん…。」
「お湯を持ってこよう。温めると治りやすい。」
「…うん。」

マーリンが扉から出ていくのを視界の先で見送り、エグジーはそっと目を閉じた。
疲れ果てていたのは十分わかっていたが、自分でも気付かないうちにそのまま寝入ってしまった。




(手首…あったかい…)

手首に感じる心地よい熱に、ぼんやりと自分の手首を見るとタオルが巻かれ、その上から男の手がエグジーの手首を優しくマッサージしている。

(ああ、マーリンか…。先、結構責めちゃったしな…気にしてンのかも…。)

「マーリン…もう気にしてないよ…」
「いや、私は気にしたばかりでね。そうはいかない。」
「え」

想像していた声の返事ではない。
半分眠っていた脳がハッと覚醒し、エグジーは手首をマッサージする男を見た。

「は、ハリー…」
「そして君は先ほどもベッドで別の男の名前を呼んだな?」
「ハリー、聞いて…!あ、あの、ちが、」
「言い訳は結構。君は誰のものなのか、改めて分からせてあげよう。」

英国紳士らしい上品な笑顔でハリーがそう言ったので、エグジーは涙ながらに覚悟を決めるしかなかった。



(…聞く耳もたないって顔してるもんな…)






その後、エグジーが庇ってくれなかったマーリンを怒鳴りつけにいこうとする度に、ハリーの個室に拉致されているのを数人のキングスマンが確認している。





==========================

マーリンの性的拷問道具<エグジーの口の硬さ
って話にしたかったはずなんです。


2015年9月15日