SANplusICHI

「反省しろ、まずはそれから」

SHERLOCKvsZOMBIES

小説というよりは単なる妄想の詰め合わせです…。
話がとびとびになります。



事件の予兆として
モリーのところに頭を吹っ飛ばされた遺体が運び込まれてくる。
たまたま別の案件で居合わせたシャーロックが「首無しか。珍しい!見せてくれ、」と興味津々。
調べていくとおかしな点がいくつか分かってくる。

報告では
『この遺体となる人物は、1時間前まで歩き回り人に襲い掛かっており、少女に襲い掛かろうとした際、その父親にライフル銃で頭を吹っ飛ばされた』
とのこと。
だが、血液検査をしてみるとその遺体は死後半日は経っていた。

Sh:シャーロック
Jo:ジョン
Mo:モリー
Sa:サラ

Sh「これは興味深い反応だ。」
Mo「報告書の間違いでは?」
Sh「ロンドンの真ん中で頭を吹っ飛ばされるような派手な事件の遺体が半日後に?ヤードもそこまでバカじゃないさ、モリー。この血液反応は、つまり、この遺体となった彼は死後半日経っていながらも動いていたってことだ。面白い!」
Mo「…なんだか気味が悪いわ…。」
Sh「報告書では“人に襲い掛かった”と書いてあるが、どう襲い掛かったんだ?ナイフで無差別に斬り付けてきたのか?」(首無し遺体に問いかけるように)
Mo「それは…、襲われた人に聞けばいいんじゃないかしら?」
Sh「!!!モリー!」
Mo「な、なに?;」
Sh「それだ!!!」

【その頃、病院では】

Jo「なんだってこんなに忙しいんだ!;急患が多すぎないかい?」
Sa「なんでも、通り魔が出たらしいのよ;」
Jo「医者迷惑なヤツだな;」
Sa「しかも、“咬み付かれた!”ってみんな大騒ぎなのよ~;」
Jo「通り魔に?」
Sa「そうみたい。」
Jo「野犬じゃあるまいし;」

【シャーロックからの着信】
Jo「ハイ?」
Sh「ジョン!今は病院か?」
Jo「そうだよ!咬み付き通り魔が出たとかで、今すっっっごく忙しいんだけど何か用かい?」
Sh「咬み付き?なるほど!今そっちに向かう!患者が帰りそうになったら引き止めろ!いいな!?」
Jo「ハァ!?;」
【切】
Sa「なんて?」
Jo「来るらしい…。」

ナース「Dr.ワトソン!大変なんです!向こうで治療していた患者が急に暴れだして!」
Jo「人手は?」
ナース「今、周りのドクター達で押さえ込んでるんですが…」

【病院内の各箇所で悲鳴が出始める】

Jo「!?…一体なにが起こってるんだ…?;」
ナース「向こうでも患者が!;」


【そして、とうとうジョンもゾンビと化した患者と対峙する】
Jo「君!落ち着いて!きっと治るから!;」

【襲い掛かり咬み付こうとする患者ゾンビの顎と額に手を添え、どうにか咬まれないように阻止する】
Jo「わわっ!;ぐっ…!いい加減にしろよ!この野朗!;」


【もうだめだ咬まれそう!となった時に…】
Sh「ジョン!大丈夫か?」
Jo「シャーロック!!!って、君!今、患者の頭を殴ったな!?病院で!」
Sh「こうしないと止まらないんだ。」
Jo「引き剥がすとか無かったのか!?;」
Sh「頭以外は駄目だ。」
Jo「どうして分かるんだ…?;」
Sh「ここに来るまでに“何人”か試した。」
Jo「ジーザス…!;」

Sh「ジョン、彼の体温や心拍数を取ってみろ。」
Jo「ああ、君が今頭を強打した彼のね!…えぇっと………うん?いや、そんなまさか…。。。」
Sh「どうだ?」
Jo「…体温計によると…30度…だね。心拍数も…いや、数っていうのもおかしな話だ。ゼロなんだから。」
Sh「つまり?」
Jo「君が殺した!!!」

Sh「そうじゃない!ジョン!ああもうこれだから凡人は考えが及ばないから話を振っても無駄なんだ!」
Jo「何を偉そうに!ああちくしょう、どうしよう!シャーロックが殺人なんて!元から死んでたことにするか?!」
Sh「そうだ!その通りだ、ジョン!」
Jo「何が!!!」
Sh「彼は元から死んでたんだ。」

Jo「そんなバカな!だって…現に僕に襲い掛かってきたじゃないか!」

Sh「モリーのところに、死後半日経っている筈だが1時間前に人を襲い頭を吹っ飛ばされた遺体が運び込まれてきた。僕はそいつに襲われた被害者に会いに病院まで走って来たんだが、その道中に僕も襲われた。
咬み付いてこようとするから逃げようとしたら捕まってしまったので持っていた銃で足を撃った。
だが、撃たれたことに気付かないかのように尚も僕のことを襲ってこようとするので両足を撃ったんだが、それでも効果は無かった。だから僕のコートを掴んでいた両手を撃ってとにかくその場は逃げることが出来た。
この1人目で分かる様に、手足を撃っても痛みを感じないらしい。バラバラになった指を動かすことは出来なかったことから、物理的に使えないようになれば動かなくなるようだ。で、2人目だが…」

Jo「もういいよ!大体分かった。」
Sh「あと3人居る。」
Jo「最終的に頭を撃ったんだろ?自己防衛で。だったらそれでいい。」

Sh「それは…最終的にはそうなるんだが、僕は疑問だった。なぜ人を襲うのか?見ていると誰かを狙ってるわけじゃなく、無差別に人を襲ってた。
そして、襲われた人の末路も見てきた。複数人で取り囲んで文字通り食べてたんだ。ヒトがヒトを、だ。つまり彼らは“食べる為に人を襲ってる”。
更に僕は目を疑う光景を目にした。食い殺された被害者が甦り、また違う人間を襲い始めた。
結論すると、咬み付き通り魔に襲われた人が今度は加害者になり、これは確かめたわけじゃないがおそらく皆死んでる。」

Jo「…全部を信じたわけじゃないけど、とにかくココ(病院)はヤバイんじゃないかな…;だって、通り魔に襲われた急患が押し寄せてきてたんだぞ!?」
Sh「知ってる。」
Jo「じゃあ、なんで来たんだよ!そこまで分かってるんならなんで…!ココはソイツらの巣窟じゃないか!?危険だろ!」
Sh「…あぁ。そう言われてみれば…。君が居るから、つい。」
Jo「!!!」


Jo「…はぁ…;…君って、ホント、たまに…凄いよな…。」
Sh「何がだ。」
Jo「なんでもいいよ!さっさと病院を出ないと!」
Sh「何が凄いんだ?!ジョン!」
Jo「その鈍感さだよ!!!」
Sh「僕のどこが鈍感なんだ!…っ!ジョン!前だ!」(ジョンに銃を投げ渡す)
Jo「わぁ!;」(咄嗟に受け取って前方に現れたゾンビにshoot!)

Sh「おめでとう。これで君も人殺しの仲間入りだ。」(ぽんっとジョンの肩を叩く)
Jo「………根に持ってたのか。君って嫌なヤツだな…。ああ、今更か!」

【で、病院から逃げ出す感じ】




Jo「シャーロック、一体、その…なんなんだ?」
Sh「何とは?」
Jo「分かるだろ!なんでこんな事になってる!?」
Sh「いくら僕が君より脳細胞が何億も活性化しているとしても現状だけではなんとも言えない」
Jo「ああ、もう、ちがう!そういう事を言いたいんじゃなくて…」
Sh「なんだ」

Jo「…ヤツラ……だって、…その…ゾn」
Sh「STOP,Zから始まるファンタジーな単語は使うな。映画やアメリカン・コミックじゃあるまいし。」
Jo「じゃあ、なんて呼べばいいんだ!」
Sh「固有名詞なんて必要ない!」
Jo「必要だよ!そうじゃなきゃ殺せないぞ!」

Jo「いいか、シャーロック。いくら君が他人のことなんてどうでもいいと思っていようと、いくら僕がアフガンやイラクで人を殺していようと、“人間”を殺すことへの負い目が無くなるわけじゃない。人を殺したことのある僕が言うんだから間違いないぞ。」

Jo「頭では“しょうがなかった”と分かっていても、心はずっと囚われる。それは、数をこなすうちに麻痺していくけど、無くなったわけじゃない。相手が敵の軍人や君の命を狙う殺人鬼だったとしても、だ。なのに今日から標的は道行く何の罪も無い一般市民だ。彼らを、君には殺せるのか!?」

Sh「………分かった。じゃあ、なんて呼ぶんだ」
Jo「ゾn」
Sh「それ以外」
Jo「ワガママ言うなよ!」
Sh「Zから始まるファンタジーな単語だと決め付けるには判断要素が少ないだけだ」
Jo「解剖までしたんだろ」
Sh「………」
Jo「黙るなよ…。そうだな…、うーん…人じゃない何か…」
Sh「それだ」
Jo「え?」

Sh「何か、だ。コレでいい。」
Jo「なるほど。誰か(somebody)じゃなくて、何か(something)ね。いいんじゃない。相手がカボチャか何かなら撃ちやすくなる。」
Sh「もしくはアレとかソレとか、とにかくモノだったら問題ない」
Jo「名案だね」

Sh「ただしカボチャじゃなくて、スイカが正しいな」
Jo「なんでさ。ていうか、そこツッコむの?;」
Sh「撃ち抜けば赤い“何か”が飛び散る」
Jo「ワォ…。それってジョークのつもり?君にしちゃ最低だね」
Sh「ジョン、行くぞ。スイカ叩きに」
Jo「ははは。いいね。スイカって呼ぶ?」






***

妄想に区切りがついたのでさ唐突にオワル。。。



2013年4月5日
2013年7月4日